醍醐寺史料調査

一九八四年八月十七日より二十一日まで五日間、京都市伏見区醍醐伽藍町の醍醐寺に出張し、継続事業の史料調査・撮影を行なった。一六〇函から一六五函の六函についてはマイクロフィルム六函に撮影、一六二函一号の重要文化財「十巻抄」についてはカラー六×九センチで全文撮影、一六五函一二号の理性院歴代画像、及び貴重史料として函から取出し北倉に別置されていたため未撮影であった九三函の一号後冷泉天皇綸旨・二号崇徳天皇綸旨・八号理源大師謚号勅書・一五号醍醐根本僧正略伝を四×五インチ撮影を行なった。
                           (岡田隆夫・厚谷和雄・針生邦男・吉田成・柿沼徹)

『東京大学史料編纂所報』第20号